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【第23話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカコ「ただ単に、 おすすめ出来なくなったから、 素直にそうお伝えしただけですよ。 お客様の舌を馬鹿にして、 肉の品質をこっそり落とし、 しかも、変わらず最高級の肉を 使っていると嘘...
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【第1話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
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本編
カネナリ「騙されたままで幸せ……???」
ワルミ「えぇ!!そうなんですよ!!!
客は『最高級の肉を食べる』
という夢を求めて、
タカウマ亭にやって来るんです。
実際、肉が最高級かそうでないか
なんて分からないし、
むしろどうでも良いんですよ!!!
ウチは夢を売る商売をしています。
客に夢を見させてあげてるんです!!
わざわざ本当のことを言って、
夢を壊す必要は無いんです!!!
これがこの商売をする上での、
私の信念です!!」
恥ずかしげも無く、むしろ得意げに
無茶苦茶な自説を繰り広げるワルミ…
カネナリさんは首を横に振りながら、
心底呆れたように溜息をついた。
カネナリ「そんなものは、
信念でも何でもない!
ただの詐欺師の言い訳に過ぎない!
……そもそも、あなたは客の舌を、
ずいぶん馬鹿にしているようだが、
肉のランクを落として、
本気で気付かれないと思ってるのか?」
ワルミ「えぇ、もちろんです!!
事実、そうなんですの!!
タカウマ亭が肉のランクを落とした後、
文句を言ってきた客は、
誰1人居ませんのよ?!
みんな満足して帰っていきます!!
私の信念は、間違っていないんです!!!」
「どうだ!!」とばかりに
ふんぞり返るワルミ…
(本当に……救いようが無いな〜……)