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本編

俺と目が合った瞬間、マスミは

恥も外聞もなく泣き叫んだ。

結婚式の参列者たちはざわざわ、

俺はガクブル。

 

参列者「え、認知しないで

逃げたって事?」

 

参列者「ちょっと、

それは無いんじゃない?」

 

うわああああ。

陰口が聞こえてくる。

俺と結婚してくれた妻に、

何よりも妻に、申し訳ない。

どうしよう。

 

妻は俺の潔白を

信じてくれるだろうか。

内心でびくびくしていた

俺だったが、妻は毅然としていた。

マスミを少しも

相手にしないという態度で

 

妻「スカオさん、行きましょう。

式が始まるわ」

 

スカオ「俺を、

信じてくれるのか?」

 

妻「信じられない人を、

夫にはしません」

 

きっぱり言ってくれたのだ。

その時、参列者の中から

誰かが飛び出してきた。

 

マスミ父「おまえ、

まだこんな事を!」

 

マスミ「お、お父さん!?

なんでお父さんがここに!?」

 

マスミ父「スカオ君に奥さんを

紹介したのは、この俺だ!

おまえ、仕事が嫌で

逃げ出したんだろう?

昨日連絡が来ていたぞ。

迎えの者がもうすぐ着くはずだ、

今度は逃がさないからな!」