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【第13話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…

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【第12話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 (まぁ、狭い業界だから… どの店がどの精肉店から 仕入れているかなんて、 すぐに分かる事だけど…… それにしても、噂が回るのって、 こんなにも早いものなんだ……) キヨカ「あの〜…そ...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
こちらもおすすめ▼ 本編 スカコ「それじゃあ、配達行って来るね〜!」 セイジ「あぁ、気をつけてな!」 私の名前はスカコ。 5年前に急逝した父の残した精肉店を、 夫のセイジと共に引き継いで営んでいる。 一時は廃業の危機に陥った事も有ったが、 ...

本編

スカコ「こんにちは〜!

ご注文のお肉、お届けに上りました~!」

 

キヨカ「あ、スカコさ〜ん!

どうもありがとうございます〜!!

このお肉、常連さん達にも

大好評なんですよ〜〜!!!ウフフ♪」

 

スカコ「そう言って頂けて、

本当に嬉しいです!!

ピンチの所を助けて頂いて、

本当にありがとうございます!!

お陰様で、店の信用も無事取り戻せたし、

キヨカさんはうちの福の神です!!」

 

キヨカ「そんなぁ〜!ウフフフフ♪

私の方こそ…こんないい

お肉を使わせて頂けて、

本当に有り難いです〜!」

 

店先でにこやかに談笑していると、

突然背後から、聞き覚えのある

嫌味な声が聞こえてきた……

 

ワルミ「あらぁ〜?

スカコさんじゃないの〜!

こんな所で何してるのかしら〜?」

 

振り返るとそこに、以前よりも

数段ケバケバしい格好をした

ワルミさんが、腕組みをして立っていた。

 

スカコ「ワルミさん…」

 

ワルミ「もしかして…スカコさん、

この店に肉を卸し始めたの…?」

 

スカコ「はい…そうですけど…」

 

キヨカ「あ。初めまして〜!

私、キッチン・キヨカの店主、

キヨカと申します〜。

タカウマ亭のワルミさんですよね〜?

お噂はかねがね伺ってます〜。ウフフ♪」

 

にこやかに挨拶をするキヨカさんを、

冷たく横目で品定めするように見たワルミは、

小馬鹿にしたような

薄ら笑いを浮かべながら、鼻を鳴らした。