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本編
スカコ「そんなはず有りませんよ!!
お客様は必ず気付きます!!
確かに、雰囲気も大切ですけど…
雰囲気だけで満足させられる
はず有りません!!!」
ワルミ「スカコさんなんかに
何が分かるって言うの?!ww
私は何十年も客を見てきたのよ!!
客の事は誰よりも分かってるわ!!
客はね、タカウマ亭で食事が
出来るだけでもう満足なの!!
肉の質が少々落ちたって、
誰も気付きやしないわよ!!www」
(長年お付き合いをさせて
頂いてきたワルミさんが、
こんな考えの持ち主だったなんて……
信じられない……これまでの
信頼関係は全部嘘だったの…???)
ワルミ「とにかく!!
この肉を買い取るつもりは無いの!
さっさと持って帰ってちょうだい!!」
スカコ「そんな……あんまりです!!
1,000万円分ものお肉を、
急にキャンセルだなんて!!
注文をお受けした時点で、
取引成立じゃないんですか?!」
ワルミ「だったらなに?
もしかして、ウチのこと訴えるとか?ww
ウチを敵に回したらどうなるか……
やれるもんならやってごらんなさいよ!!
方々に手を回して、この業界で
やってけないようにしてやるんだから!!」
スカコ「そ、そんな………」
ワルミは腕組みしたまま、
呆然と立ち尽くす私を
しばらく睨みつけていたが、
不意に何かを思いついたような表情をした後、
ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべた。
ワルミ「でもまぁ〜…そうよね〜。
こんなに大量の肉、スカコさんだって
処分に困るわよね〜?
どうしようもないって言うんなら、
今回だけ特別に、
うちで引き取ってあげてもいいわよ?」
スカコ「え!?」
ワルミ「ただし!無料でね!!ww」
スカコ「……は???」
ワルミ「無料でいいなら、
置いてって構わないって
言ってるあげてるの!!
その肉、ウチで有効活用してあ・げ・る!」
スカコ「そ、そんな……
これは大切な商品なんですよ?!
無料で置いて行くなんて出来ません!!」
ワルミ「あらそう!じゃあ、ス
カコさんとのお付き合いも、これでお終いよ?
後から泣きついて来ても、
一切相手にしないから!!」
スカコ「………………」