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本編
トモミ「メイちゃんママがね、
ママたちのこと無視するのよ〜!
悪いでしょ〜?
だからレンくんは、メイちゃんと
お話したり、一緒に遊んだりしちゃ
ダメなの!メイちゃんママの
悪いところ、レンくんにまで
移っちゃったら、大変でしょ?」
(え…。『ママたちのこと無視
する』って…ラインとかお茶会に
参加しなかったこと…?
そんな事で、幼いレンくんに
『メイを無視しろ』と教えるなんて。
しかも、メイの前だよ?他のお友達も
いるんだよ?そんな母親いる??)
思わず怒りそうになったが、
メイやレンくん、子供達の前で母親
同士が喧嘩をする訳にはいかない。
そう思ってグッと堪えた。
メイを見ると、驚きと悲しさが
入り混じった顔をしていた。
意地悪な事を言われていることは、
幼稚園児にだって分かるのだ。
私は笑顔を作り、「大丈夫よ。」
とメイに優しくささやいた。
子供達を乗せてバスが出たら、
今日という今日は、トモミさんに
ハッキリ言ってやる!
わざとニカッと笑って
大きく手を振り、バスが
角を曲がるまで見送った後、
さぁ言うぞ!と振り返ると、
そこにはもう、誰1人
残っていなかったのだった…。
園での子供たちの様子が気になって、
その日はソワソワしてしまったが、
帰って来たメイの様子は、いつもと
変わらず、とても楽しげだった。
アスカ「今日、幼稚園どうだった?」
メイ「たのしかった〜!」
アスカ「あ〜!良かったね〜!
…レンくんはどうだった?
今日も仲良く出来た?」
メイ「うん!一緒にお絵かきしたよ!
レンくんも、ライオンさんが
好きなんだって!
メイとおんなじだった〜!」
アスカ「へぇ〜!そうなんだ〜!
…他のお友達とも仲良く遊べた?」
メイ「うん!いっぱいあそんだよ!」
私はホッとした。