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【第8話】夫が寝言で衝撃の一言を発し、私は姿を消した…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 義母「スカコさん… 本当にごめんなさい… あの馬鹿息子が…情けない… 本当に…申し訳ないわ…」 スカコ「いえ、お義母さんは 何も悪くありませんから… お義母さんには今まで沢山お世話に...
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【第1話】夫が寝言で衝撃の一言を発し、私は姿を消した…
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本編
追加調査を依頼してから2週間程が
経ってから、私はようやく
待ちに待った調査報告を受けた。
思ったより待たされたが、
浮気相手の素性も特定して貰えたし、
また新たな証拠も手に入ったので、
依頼して良かったと思える結果と
なった。
浮気相手はなんと、ユウスケの
部下の、20代の社員だった…
ユウスケの部下ということは、
つまり義実家の会社の社員
だということ。
義実家の会社は、前社長だった義父が
亡くなった後、長年義母が社長を
務め、発展させてきた会社なのだ。
これは義母にも報告すべきだと
判断し、私はすぐに連絡を入れた。
義母「うちの社員ですって…??
なんてこと…
よりによって部下に手を出すなんて…
本当に馬鹿な息子だわ!!」
義母はもはや呆れ返っている
ようだった。
早くに義父を失くし、
残された会社・社員・一人息子を、
女手一つで、人生を賭けて
育て上げて来た義母…
(このまま行けば、次期社長は
ユウスケの予定だけど…ユウスケに、
この偉大な義母の後任が務まるとは、
とても思えないんだよね…
おまけに、既婚者でありながら、
まだ20代の部下に
手を出しちゃって!
優秀な幹部社員達はどう思うだろう…
まぁ、もう私には
関係の無いことだけどね!)
浮気相手の正体を知った私は、
そんな事を考えながら、
離婚の話し合いの席を設けるべく、
家を出て以来初めてユウスケに
連絡を入れた。
話し合いは、自宅で行うことにした。
店などで会って話せば、他人の
耳目を気にしなければならないし、
自宅の様子も気になったからだった。
当日、私はヒナを実家の母に預け、
義母と連れ立って自宅に
足を踏み入れた。