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【第23話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に

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【第22話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 マサキ「い、痛い!! 痛いー!!父さんやめてー!!」 情けない悲鳴を上げるマサキさんの 額から血が…鼻筋を通って、 ツツーッと流れ落ちた。 「キャーーーーッッ!...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
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本編

『パチーーーン!!!』

小気味好い音の後、

息を飲んで静まり返る会場の中に、

女将の叱責が響いた。

 

女将「なに被害者ぶってんの!!

このバカ息子が!!!

ちょっと血が出たくらいで、

大げさに騒ぐんじゃありません!!」

 

マサキさんは頬を抑えてしばらく

ポカンとした後、再び叫び始めた。

 

マサキ「ち、血が出てるんだよーっ!!

だ、誰か助けてーー!!!

警察ーー!!!救急車ーーー!!!」

 

呆れ果てたように首を左右に振り、

溜息をつく女将…

誰もがマサキさんに呆れ、

軽蔑の眼差しを向ける中、マサキさん

は助けを求めて周囲を見回した挙句、

あろうことか、目が合った

私の名前を呼んだのだ!!

 

マサキ「アスカーーー!!

助けてくれよーーー!!!

このままじゃ俺、

●んじゃうよーーー!!!」

 

そう叫ぶと、マサキさんは

泣きながら、匍匐前進で

こちらへにじり寄って来た…

かと思うと、たちまち周囲の男性達に

再び取り押さえられて、

「助けてーー!!」と叫び続けた。

 

私は流血匍匐前進の恐怖から

解放されて、安堵の溜息をついた。

無意識に強く抱きしめて

しまっていたリンに、

「あ…大丈夫?立てる?」と聞くと、

リンが私の目を見てコクリと

頷いたので、みんなに支えられながら

一緒に立ち上がった。

 

それから私は、惨めに這いつくばる

マサキさんを見下ろし、

覚悟を決めて声を掛けた。