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【第15話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 拍手とともに会場内の照明が 少し暗くなり、スタンドマイクの 前に立ったリンが、スポットライトの 円の中に照らし出された。 ところが、リンは俯いたまま、 相変わらず暗い表情のままだった...
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【第1話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
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本編
更なる爆弾発言に、
会場内は大きくどよめいた。
マサキさんは慌てた様子で
立ち上がり、リンの元へ駆け寄ると、
リンから原稿を取り上げようとした。
リンは、
「離して!!本当の事でしょ!」
と言い、マサキさんは
「デタラメ言うな!!」と言い返し、
スピーチ席で小競り合いを始めた。
私はゆっくりと新婦席から
立ち上がりマサキさんに声を掛けた。
アスカ「マサキさん、私はリンの
スピーチが聴きたいわ。
マサキさんの言い分は後で
ちゃんと聞くから、今はリンに
スピーチをさせてあげて」
マサキさんは、一瞬戸惑っていたが、
仕方なく新郎席に戻ってきて、
横目で私の表情を伺っていた。
リンは再び原稿を読み上げ始めた。
リン「私は、マサキさんの
浮気現場を目撃してしまいました。
するとマサキさんは、
色々な事を言って私を脅しました。
『俺が否定したら、お前の
言葉なんて誰も信じない』とか、
『今さら結婚式を中止したら、
恥をかくのはお母さんだぞ?』とか、
『親子で露頭に迷うことになるぞ!』
とか…」
怒りのあまり、私の耳の中で、
血液がゴーゴーと音を立て始めた。
リン「『お前さえ黙っていれば、
お母さんも、おじいいちゃんも、
おばあちゃんも、
みんな幸せなままで居られるのに…
お前は全員を不幸にするつもりか?』
そんな事を沢山言われて、私は
何も言えなくなってしまいました。
だけど、時間をかけて
よくよく考えてみたら、
やっぱりそんなのは
間違ってるって気が付きました!!
マサキさんは、
浮気者の上に卑怯者です!!」