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【スカッとする話】向かいの家の庭にいたボロボロの子供→家に入れて助けてあげると…【第7話】
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本編
ローラ「知ってる人は
だれもいません」
リョウ「それは困ったな」
夫も顔をしかめた。
私は外の様子をうかがってみた。
ローラの自宅は、
まだ暗いままだ。
両親は外出したまま
帰っていないのだろう。
私達は話し合い、
とりあえず今日のところは
預かろうと決めた。
天候も悪いし、たとえ両親が
帰ってきても、この子の
様子からして、まともに家で
保護してくれる気がしなかった。
遠慮がちにご飯を食べ始めた
ローラが、にこっと笑って
ローラ「おいしい」
ようやく、子供っぽい
言葉遣いになった。
本格的にリラックス
してきたようだ。
警察に預けるにしても、
また緊張させてしまうのは
忍びない。
アスカ「ローラちゃん。
今日はおばちゃんのところに
お泊りしよう。
朝になって、パパかママが
帰ってきていたら、
おうちに帰ろうね」
声をかけると、ローラは
帰宅については渋い顔をした。
やがて、自分の感情を押し殺した
ように、こくりとうなずいた。
まだ4歳だというのに、
この子の物分かりの良さは、
やっぱり尋常ではないと思った。