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【スカッとする話】向かいの家の庭にいたボロボロの子供→家に入れて助けてあげると…【第3話】

前回の内容はこちら▼

【スカッとする話】向かいの家の庭にいたボロボロの子供→家に入れて助けてあげると…【第2話】
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【スカッとする話】向かいの家の庭にいたボロボロの子供→家に入れて助けてあげると…【第1話】
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本編

ごそごそ動いているのは、

完全に人の姿だと分かったのだ。

どう見ても小柄で、

大人の身長ではない。

 

アスカ「やっぱり!」

 

駆けつけてみると、そこには

ずぶぬれになった女の子がいた。

がたがた震えながら、

庭先に散乱している段ボールを

集め、どうやら雨風を

しのごうとしているようだった。

 

アスカ「どうしたの!?

こんな雨なのに、

おうちに入らないの?」

 

ローラ「……誰もいません」

 

女の子は弱々しく首を振った。

見たことがある子だ。

たぶんこの家に住むご夫婦の

子供で、ごくたまにだけど、

庭先にしゃがんで生えている

雑草を眺めている事があったはず

名前は知らない。

 

アスカ「ママもパパも

お出かけ?」

 

ローラ「わかんないです。

さっきまではいました」

 

アスカ「そう。

よく分からないけど、

おうちに入れないのね?」

 

私が聞き返すと、

女の子はまたうなずいた。

暗くてはっきり見えないけれど、

ずいぶん小さい子だ。

体格だけなら、

2~3歳くらいに見える。

ただ、口調はしっかりしていて、

敬語も使えるところを見ると、

少なくとも3歳以上では

ないかと思われた。