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【第17話】浮気夫「お前のガキは堕ろせ!」→私は生きる気力を失い屋上へ…

前回の内容はこちら▼

【第16話】浮気夫「お前のガキは堕ろせ!」→私は生きる気力を失い屋上へ…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 私達は公園近くのファミレスに入り、 食事を摂りながら、 これからの事をあれこれ相談し合った。 私は何だか、何ヶ月も 夢を見ていたような気分になり、 体の中から新しい力が 湧いて来るの...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】浮気夫「お前のガキは堕ろせ!」→私は生きる気力を失い屋上へ…
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本編

リョウ「だって…スカコが

家事を怠けてばかりいるから…

『堕ろ​​せ』ってのはただの冗談で…

家事を真面目にやらせる為の…

脅しと言うか…」

 

スカコ「私は怠けてなんていません!!

つわりが酷くて辛かったけど…

それでも出来る限りのことは

してました!!それなのに……

 

あなたは、出来ていない事を探して

文句を言うばかり!!

いたわるどころか、

少しも手伝おうと

してくれなかった!!」

 

義父「リョウ、お前…

妊娠中のスカコさんに、

そんな態度をとったのか?!

この私でさえ、母さんが

お前を妊娠してた時は、

家事を手伝ったもんだぞ?!」

 

スカコ「それにね、

『●ろ​​せ』なんて言葉、

たとえ冗談でも父親が

言っていい事だと思ってるの?

おまけに病院に予約の電話までして、

同意書にもサインしておきながら、

冗談なはずないでしょ!?」

 

義母「リョウくん!!

どうしてこんな取り返しの

つかない事したの?!?!」

 

助っ人のつもりで呼んだ

義両親から責められ、

背中を丸めて小さくなっていたリョウが、

不満そうに口を尖らせながら、

ここでとんでもない事を暴露し始めた。

 

リョウ「だけどさぁー!

『家政婦扱い出来る女と結婚しろ』って、

俺に言ってきたのは

母さん達じゃないかー!

親も親戚も居ない天涯孤独の女なら、

文句言わずに従うだろうから

都合が良いって…

 

母さん達がそう言って勧めるから、

スカコを嫁にしたのに!!

妊娠で家事が出来なくなるんじゃ、

俺にメリット無いじゃないかー!!」

 

驚愕の事実だった……

私は最初から、

リョウにも義両親にも、

家族ではなく、家政婦と

見られていたのだ…

 

義母「そ…そんなこと…

言ったかしら……??

い、言ったとしても!!

孫の為なら私達だって協力しますよ!!」

 

リョウ「それにさぁー!

子供が生まれたら、

子供が中心になっちゃうだろー!!!

ここは俺の家なんだから、

俺が中心じゃなきゃ

ダメなんだよー!!!」

 

義父「リョウ……お前…………」

 

私は、これまで宝物のような記憶だった、

リョウからのプロポーズの言葉を思い出した…

 

リョウ『スカコは

俺の理想(の家政婦)そのものだよ!

必ず幸せにするから(嘘だけどww)、

俺の奥さん(という名の家政婦)

になって下さい!!』

 

今となってはもう、言葉の影に潜む

リョウの本音が、ハッキリと

分かってしまうのだった……

 

(思い返せば…確かに私は、

ずっと家族ではなく、

家政婦扱いされてきたんだった…

なんで今さら気が付くんだろ……

私、ホント馬鹿だったな……)

 

リョウと義両親の本音が

出揃ったところで、

私はいよいよ本題に入ることにした。

 

スカコ「中絶の強要は立派な

不法行為です。これは慰謝料を

請求出来る事案なの。

この件について、私はあなたに、

慰謝料100万円を請求します!!」

 

リョウ「は、はぁ〜っ!?

慰謝料〜!!?

そんなの払うつもりねぇよ!!!」

 

私は準備しておいた1枚の紙を、

テーブルの上に置いた。

 

リョウ「な…何だよコレ…??」

 

スカコ「うつ病の診断書です。

あなたから受けた数々の精神的D●…

その上、中●の強要による

身体的・精神的苦痛…

それらが要因となり、

私はうつ病になってしまったの……

あなたは知らないだろうけど、

私は本気で自●を

しようとしたのよ!!

それくらい悩み、苦しんだんだから、

私には慰謝料を請求する

権利があるの!!!」

 

『自●』という言葉に、義両親は、

さすがにショックを受けたようだった。

だがリョウは、まだ自分の過ちを

認めようとはしなかった…

 

リョウ「そ…そんなの全部、

ハッタリだろ?!

お前は俺と別れたら

生きていけないんだから、

もう一度よく考え直せって!!」

 

スカコ「充分考えたから

こその決断なの!

絶対に気持ちは変わらないし、

もう弁護士さんにも依頼済みよ!」

 

カズナリさんの学生時代の

お友達だというその弁護士さんは、

快く依頼を引き受けてくれた。

親身に話を聞いてくれて、

短い準備期間の中でも、

色々とアドバイスを

してくれていたのだった。

 

リョウ「え…?弁護士…?

マジかよ…

わ、分かったよ!!

払えばいいんだろ!!」

 

スカコ「ご理解頂けたようで

何よりです」

 

リョウ「フン!あとはこの

離婚届に判を押せばいいんだな?

あーあ!!つまんない

結婚生活だったなー!!!」

 

スカコ「いいえ、

話はまだ終わってませんよ!」

 

リョウ「へっ……?」

 

さっさと話し合いを

終わらせようとするリョウに向かって、

私は2つ目の本題を切り出した。

 

スカコ「続いて、あなたの浮気に

関する話に入らせて頂きます!」

 

予想外の告発に、

リョウは目を見開いて私を見た。

そして急に、ダラダラと汗を流し始めた。

 

リョウ「な…なに言ってんだよ!

俺が浮気なんか

する訳ないじゃないか!!

何の証拠も無いのに、

いい加減なこと

言わないでくれよ…!!!」

 

スカコ「証拠ならここに、

ちゃんと有りますけど?」

 

私はタブレットを取り出すと、

指でスワイプさせながら、

何枚もの写真を次々と

画面に映し出した。

 

それは、リョウの浮気を

目撃したあの日、

フラフラと2人の後を追いかけながら

スマホで撮った写真だった。

 

スカコ「ホラ!ホラ!

ホラ!ホラ!………

結構よく撮れてるでしょ?

病院からの帰り道、

私、偶然見ちゃったのよ…

あなたが、真っ昼間から

知らない女と手を繋いで歩いてるトコ!

 

ショックだった……

でも、目撃して良かったわよね!

後々こうやって、ちゃんと

証拠として役に立つんだから!

神様って、やっぱり居るのよね!」

 

(て言うか、病院を決めたのも

アンタだし、検診の日も

ちゃんと伝えてあったのに、

な〜んにも覚えてなかった、

馬鹿なアンタのお陰ですけどね!!)

 

リョウは呆然と写真を眺めていたが、

突然私からタブレットを取り上げ、

写真をタップし始めた。

どうやら写真を消去しようと

しているようだったが、

そんな事は想定済みだった。

 

スカコ「あ、それ、消しても無駄ですよ?

データは、もう既に弁護士さんに

渡してありますから!」

 

リョウ「………………」

 

じつはカズナリさんと

相談していた時に写真を見せたところ、

これは浮気の証拠になるから、

しっかりデータを保存してから

リョウに突き付けろ。と、

アドバイスをもらっていたのだった。

 

義母「リョウくん…こ、

これはいったい…

どういうこと…???」

 

義父「おい、リョウ!!

本当なのか!?」

 

リョウ「ち、違うんだ…

これはたまたま…会社関係の……」

 

スカコ「え〜?会社関係の人

なんですか〜?信号待ちで

キスとかしてましたけど〜?

あ、コレコレ!コレがそのキス写真ね!

…コレはあんまり写りが良くないか…

あとコレね…コレは、あなたが

女性とラブホテルに

入っていく時の写真です!」

 

決定的な写真を見せられたリョウは、

もはや何も言うことが出来ず、

ただ滝のような汗を流すばかりだった。

義母はうなだれて頭を抱え込み、

義父は腕を組んだ姿勢で目を閉じ、

大きな溜息をついた…

 

(そうだよね…呆れて物も言えないよね…

これが、あなた達が育てた

自慢の息子ですよー!!)