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【第6話】毒親の母が893の事務所に俺の履歴書を送り、俺の就職が決まった→20年後…
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本編
担任に聞いてみたが、
返事はあまりよくなかった。
担任「そりゃ昔はそういう
進路もあったが、今はなぁ。
ないとは言わないが、
募集は少ないぞ。
職人だから勉強しなくていいなんて
時代じゃないんだ、今はな。
そもそも、職人志望なのか?」
ジン「いえ、そんなに熱心に職人に
なりたいとは思ってないです」
担任「厳しい世界だぞ。
簡単に考えちゃだめだ。
中途半端じゃ務まらないし、
弟子入りを許してもらえないだろう」
担任はそう言って、
俺に進学を勧めた。
しかし、母は中卒で働けという。
どうしたものか。
悩んでいるうちに時間だけが経過し、
本気で決めないとヤバいという
ところまで来てしまったのだった。
ジン「もうこんな時期かよ。
どうしよう、まだ進学とも
就職とも決まってない。
これ以上は引き延ばせない」
悩んだ末に、俺はもう一回
ダメ元で母親に相談した。
このころには、母は俺に興味がない、
将来に期待なんかこれっぽっちもして
いないと、うすうす分かっていた。
でも、他に誰もいなかった。
ジン「お母さん、
ほんとに決めなきゃいけないんだ。
今度の三者面談は、絶対に来て」