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【第6話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…

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【第5話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 その真剣な表情を見て、 どうやら席を間違えたわけでは ないようだと感じた私は、 戸惑いながらも、ゆっくりと 伝票ホルダーを受け取った。 膝の上で開いて確認すると、 中に挟まれていたの...

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【第1話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…
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本編

女性店員に言われた通り、

路地の出口の角を曲がった所で

一旦立ち止まり、

少し考えてから、タカヤのスマホに

メッセージを送っておいた。

 

[実家の急用で、すぐ帰らなきゃ

いけなくなりました。

ごめんなさい!]

 

よく分からない状況の中、私は

(あの女性店員はいったい

何者なのだろう…)と考えていた。

 

レストランがあった路地の方から、

駆け足で近付いてくる足音が

聞こえてきたので顔を向けると、

さっきの女性店員が、

「お待たせしました!」

と息を弾ませながら現れた。

 

女性店員「どうも先ほどは…

突然失礼しました」

 

スカミ「あの…促されるがまま

出てきちゃいましたけど…

いったいどういう事なんですか?」

 

女性店員「驚かせてしまって

ごめんなさい。私は

イリエと申します」

 

女性店員はそう名乗ると、胸に付けた

ネームプレートを見せてきた。

本名を名乗っている証明には

ならないが、私は一応頷いておいた。

するとイリエさんは、一瞬俯いた後、

決心したように再び私の目を見て、

こう言ったのだ。

 

イリエ「実は私…以前、あなたの

彼氏と交際していたんです!」

 

予想外の自己紹介に、

私は思わず息を飲んだ。

 

イリエ「ここだと彼に見つかって

しまうかもしれないので、

近くの公園で話しましょうか」

 

私は状況をよく把握出来ないまま

イリエさんに促され、

すぐ近くの公園へと入っていった。