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【第4話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…

前回の内容はこちら▼

【第3話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 (私もボンヤリしてちゃダメだな… タカヤに置いて行かれないよう、 頑張らないと! 事業とか、そんな大きな目標 じゃなくても、何か…未来に繋がる ようなチャレンジを始めてみよう!) タ...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…
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本編

スカミ「そう言えば…

事業プランは定まったの?」

 

タカヤ「あぁ…ある程度、

絞れては来てるんだけどね…

慎重に決めたいから、

細かく検討してるところ」

 

だったり、またある時には、

 

スカミ「独立って、

いつ頃する予定なの?」

 

タカヤ「ん〜…来年か…

再来年くらいにはしたいんだけどね…

焦っても仕方ないし、世の中の

タイミングを見て、って感じかな…」

 

と、どうやらあまり進んでいない

ようで、具体的な計画には

まだ程遠い様子だったが、

 

(いずれにせよ、私もタカヤも

会社員を続けている限り、

生活に困るようなことには

ならないだろう)

 

と思い、私はさほど

気にはしていなかった。

ところが……

 

タカヤへの信頼は、ある日を境に

大きく揺らぎ始めるのだった……

 

結婚式を3ヶ月後に控えたある日、

いつもと同じように休日を

一緒に過ごした私達は、

星付きのレストランから独立した

シェフが開店したという、

とある高級レストランを訪れていた。

 

注文を済ませると、タカヤは

「ごめん、ちょっとトイレ

行ってくる」と告げて席を立った。

すると、タカヤと入れ替わるように、

1人の女性店員がテーブルに

話しかけてきた。

 

女性店員「お客様、

本日の伝票でございます」

 

と言いながら、

伝票ホルダーを差し出してきた。

 

スカミ「え…?さっき注文した

ばかりで、まだ何も来てませんけど…

他のテーブルと間違えてませんか?」

 

私が小声で尋ねると、

女性店員は私に何かを訴えるように、

私の目を真っ直ぐ覗き込みながら、

 

女性店員「どうぞ、

ご確認下さいませ」

 

と言って、その伝票ホルダーを、

さらに私の手元近くへと

差し出してきた。