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【第3話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…

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【第2話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…
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【第1話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…
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本編

(私もボンヤリしてちゃダメだな…

タカヤに置いて行かれないよう、

頑張らないと!

事業とか、そんな大きな目標

じゃなくても、何か…未来に繋がる

ようなチャレンジを始めてみよう!)

 

タカヤに対し、尊敬や憧れといった

気持ちも抱き始めた私は、益々

タカヤを信じ、好きになっていった。

交際わずか半年でタカヤから

プロポーズされた時には、

驚いたものの、

迷わずOKの返事を返した。

 

(あぁ…ついに私も結婚かぁ〜…!)

 

なんだかフワフワするような、

くすぐったいような気持ちで、

結婚に向けての準備を進めていった。

本当に幸せな毎日だった。

そんな中、タカヤの豪快な消費活動

には、驚かされるばかりだった。

 

タカヤは、お気に入りのハイブランド

の新作を次々ゲットしていたし、

コレクションしているという

腕時計も、気付くと違うものを

身につけていた。

 

私の誕生日には、

「特別な日だから」と言って、

リムジンでドライブした後、

高級ホテルのスイートルームに

宿泊し、プレゼントは入手困難な

老舗ハイブランドのバッグで…

良く言えば倹約家、悪く言えば

ケチな私にとって、どれもこれも、

あまりにも豪華過ぎて、

(何だか恐れ多いな…)と恐縮して

しまうほどのお祝いをしてくれた。

 

正直私は、いわゆる“港区女子”

みたいに、キラキラ三昧の生活を

エンジョイするタイプでは

なかったので、タカヤが大きな買い物

をするたびハラハラしてしまったし、

口には出さないまでも、

(会社を立ち上げる資金は

大丈夫なのかな?)と、

心配になってしまうのだった。

 

いくら夫婦の財布を別々にするに

しても、結婚をすれば、

私達は運命共同体になるのだ。

今後の結婚生活にも大きく関わる部分

なので、私は時々、会話の流れの中で

タカヤに尋ねてみたのだが…