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【スカッとする話】クレクレママ「その薬ちょうだい!」→断ると、逆恨みで包丁を持って凸して来て…【第24話】
前回の話はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 アスカ「いえいえ。私も、 家に謝罪に来ると言われたら、 当然住所を教えていただろうし、 まさかあんな事になるなんて 誰も予想して無かったので…。 仕方ないですよ…」 そう言って電話を切...
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本編
アスカ「連絡も無く話し合いに
来ちゃったの!しかも旦那さんじゃ
無くて、クレハのお父さんが!」
ケンタは飛び起きた。
アスカ「とりあえずお茶出しとく
から、準備出来たらすぐ来てね!」
ケンタ「分かった。すぐ行くよ」
私は玄関に急ぎ、
ヒデキをリビングに招き入れた。
アスカ「どうぞ。
こちらにおかけ下さい。
すみません、何時にいらっしゃるか
連絡が無かったものですから…。
主人もすぐ来ます」
ヒデキ「はい。どうぞお構いなく」
お茶を出したタイミングで、
ケンタがやって来た。
ケンタ「お待たせしました。
初めまして、アスカの夫の
ケンタです」
ヒデキ「あぁ、ご主人、初めまして。
この度はどうも申し訳ありません」
(よかった…。お父さんは
普通の人っぽい…)
最初に頭を下げて謝ってくれたので、
私は内心ホッとした。
ところが、安心したのも束の間、
ヒデキ「自転車を破損したのは
本当に申し訳ないと
思っておりますけどね〜。
娘がお子さんを叩いてしまったのも、
夜中に混乱してこちらに
来てしまったのも、もとを正せば、
奥さんが薬を譲ってくれなかったのが
原因なんですよね〜?
ですから、クレハをそこまで
追い詰めてしまった奥さんにも責任は
有る、と私は思うんですよね〜」
ケンタ「へ?」
アスカ「…………」
(あれ?これは…。
お父さんも普通じゃないっぽい…)
ヒデキはニヤニヤと人を小馬鹿に
したような笑みを浮かべていた。
一方ケンタを見ると、
眉間にシワを寄せて不快感を
露わにしていたのだった。