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【スカッとする話】クレクレママ「その薬ちょうだい!」→断ると、逆恨みで包丁を持って凸して来て…【第22話】

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本編

薬局前での出来事、幼稚園での

○力事件、警察に相談に行った事も

全て話すと、

ナオキさんが、

「なぜ昨日、被害届を出させて

もらえなかったのか」

と怒り気味に警官に尋ねた。

警官は「今、ここでは詳しい事は

分かりませんが…」としながらも、

真摯に受け止め、謝ってくれたので、

私はもうそれ以上追求する気には

ならなかった。

 

警官が何人も出たり入ったりして

うるさかったせいか、お隣の部屋の

旦那さんがまた出てきて、

文句を言っているのが聞こえてきた。

私はまだ少しふらつく足で出て行き、

警官と一緒に事情を話し、

迷惑をかけてしまった事を謝った。

 

お隣の旦那さんがクレハに怒鳴って

追い払ってくれたお陰で、私も子供達

も無事で済みましたとお礼を言うと、

ヤクザみたいにコワモテだけど、

本当は子煩悩で心優しいお隣の

旦那さんは、

「そんな事が…災難だったね…」

と同情し、許してくれた。

 

警察が引き上げて行った後も、

ナオキさんは残ってくれて、メグミ

さんに電話で顛末を報告していた。

私もケンタに電話をかけて

報告をすると、もうすぐ始発が

動き出すので、出来るだけ

早く帰ると言ってくれた。

 

ナオキさんも部屋に来てくれている

から安心してと伝えると、

お礼が言いたいと言うので、

ナオキさんと私の電話を交換し、

ケンタはナオキさんに、

私はメグミさんに、

お礼を言って電話を切った。

 

ようやくひと段落して子供達の

寝顔を確認すると、安心したせいか

お腹が空いている事に気が付いた。

あり合わせの野菜で味噌汁を作り、

冷凍してあったご飯を温めて

おにぎりを握って、ナオキさんと

2人で黙々と食べた。

食後に温かいお茶を飲んでいると、

ようやく体から恐ろしい気持ちが

少し抜けて行ったような気がした。

 

外を見ると少し空が

明るくなり始めていた。