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【スカッとする話】クレクレママ「その薬ちょうだい!」→断ると、逆恨みで包丁を持って凸して来て…【第2話】
前回の内容はこちら▼ 本編 思わず私も横目で見てしまったの だが、確かに高級そうな素材感で、 上品なおばあちゃんに よく似合っていた。 母娘の微笑ましい会話かと思って 聞いていたのだが、次の瞬間、 ママが「その服ちょうだい!」 と言い始めた...
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【スカッとする話】クレクレママ「その薬ちょうだい!」→断ると、逆恨みで包丁を持って凸して来て…【第1話】
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本編
(おばあちゃんは普通の人っぽい
感じなのに…。どうして娘さんは
そんな考え方に…?
今まで付き合ってきた友達や
彼氏、もしくは旦那さんの
影響なのかな…?)
そんな想像をしながら、
今まで自分の周りにこんな
考え方の人が居なかった事を、
心から神に感謝した。
(こういう人とは関わり合いに
ならないに限る!もう会う事も
無いだろうけど…)
そんなふうに思っていた
私だったのだが…。
この数日後、私は思いがけず、
この無茶苦茶な持論の持ち主に
再会することになるのだった……。
その日、前夜から熱を出していた
ハルトは、朝になっても食欲が無く、
鼻水も少し出ているようだった。
私は念のため、タクミを幼稚園に
送ったその足で、近所のかかり付け
医にハルトを連れて行った。
1時間ほどの待ち時間の後、
診察の結果、軽い風邪だと
診断されて少し安心した私は、
近くの調剤薬局で薬を
受け取ってから、
(これでやっと家に帰れる…)
と、ベビーカーを押して歩き出した。
すると薬局を出てすぐの所で、
突然誰かが、すれ違いざまに
私の腕を掴んで引き止めた。
驚いて立ち止まると、
女性が1人、ニヤニヤと笑いながら
こちらを見ていた。
(え?誰?知らない人…。
でも何だかどこかで見たような…)
ママは、ベビーカーにぶら下がった
薬局の袋を指差して、こう言った。
ママ「ね、それ、ちょうだい?」
アスカ「……は?」
ママ「それちょうだいって言ったの。
聞こえなかった?」
少しムッとするママ。
私はわけが分からなかった。