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本編

俺は「すみませんねぇ…」と

謝りつつ、同期を止めていたのだが…

何故か女性グループの方も

次第に乗り気になってきてしまい、

結局、一緒に飲む事に

なってしまったのだった…

 

(え…マジか……困ったな…

今日はサクッと飲んで

帰るつもりだったのに……

明日リコと約束があるから、

早めに帰りたいんだが……)

 

俺は盛り上がるメンバーを尻目に、

端っこの席で黙って飲みながら、

場の空気を悪くせずに

帰るタイミングを伺っていた。

すると、1人盛り上がりに

欠ける俺を気遣ったのか、女性

グループの1人が声を掛けてきた。

それがアユミだった。

 

女性陣は全員同じ百貨店で

働いているらしく、

アユミはメンバーの中の最年少で、

俺より6歳年下とのことだった。

 

アユミ「このお店には、

よく来られるんですか?」

 

スカオ「え…?あ、まぁ…

そうですね…会社から近いので、

たまに……」

 

アユミはにこやかに話しかけて

来てくれたものの、俺は正直、

帰ることばかり考えていたので、

ややそっけない態度に

なってしまっていた。

 

ところがこの後、アユミの口から

出たある言葉をキッカケに、

俺の気分は一気に盛り上がった。

 

アユミ「あれっ!このリュック…

スカオさんのですか?

もしかして……

登山とかされてるんですか?」

 

彼女の視線は、俺が足元の

荷物カゴに入れていた

リュックに注がれていた。

それは確かに、登山をする

人間しか知らないような、海外の

アウトドアブランドの物だった。​​