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【スカッとする話】反抗期の娘「お前なんていらない!消えろ!」→翌日、父は帰って来なかった… 【第14話】
前回の記事はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカ美「は?」 医師「やはり、お話は 無かったんですね。事情は お父様から、伺っていましたが」 スカ美「父が緊急搬送って、 どういう事ですか?」 男性医師は、神妙な表情だった。 医師...
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本編
看護師「先生!
容体が急変されて!」
医師「ええっ!?」
スカ美「お、お父さん!?」
慌ただしく病室へと走り、
飛び込んだ。
血の気も意識も失った父が、
ベッドに横たわっていた。
素人目にも分かる。
父の寿命は尽きる寸前だと。
スカ美「お父さん!待って、
まだ行かないで!ごめんなさい!
お願い、話をさせて!
謝らせて!」
私は夢中で叫び、
父に取りすがった。
医師や看護師の皆さんも
必死の様子で父の延命を
試みてくれたけれども。
まもなく、臨終が
告げられたのだった。
何も話せず、目を合わせる事
さえなく、父は他界した。
魂が抜けたような状態になった
私を、父方の親戚が
支えてくれた。父方の祖父母は
早くに他界して、父の親戚と
いえば、父方伯父くらいだ。
伯父「スカ美ちゃん、すまない。
ユウジには、自分の家庭の話
だから放っておいてくれと
きつく言われていたんだ。
まさかこんな事になるとは」
スカ美「いえ、ありがとう
ございます。伯父さん。
おかげでお葬式も何とか
終わりました」
伯父「そのくらいしか、
助けられなかった。
もう少し頻繁に顔を出して、
話をすればよかったな」
スカ美「話といえば。私、
お父さんと話せなかった事が
あるんです。お母さんがどうして
家を出て行ったのか、
伯父さんは知ってますか?」
私の質問に、伯父は
少し考え込み、しばらくして