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【スカッとする話】高2の娘の妊娠が発覚!相手の名前を聞いても頑なに拒否→その理由が…【第26話】

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【スカッとする話】高2の娘の妊娠が発覚!相手の名前を聞いても頑なに拒否→その理由が…【第25話】
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本編

翌朝、サクラの瞼は、赤く腫れて

しまっていた。恐らくあれから一晩中

考え、悩み、泣いていたのだろう。

俺とミホの前まで来たサクラは

顔を上げ、俺たちの目を真っ直ぐ

見て、意を決したように口を開いた。

 

サクラ「お父さん、お母さん…。

この子は、堕ろそうと思う」

 

スカオ「……そうか」

 

サクラ「私はまだ、子供を産む

準備も、子供を育てる覚悟も、

出来てないって、分かったから」

 

サクラは涙も見せず、

毅然とした態度だった。

俺は改めて、サクラを誇りに思った。

それから俺が車を運転し、サクラと

ミホを産婦人科まで送り届けた。

知り合いに出くわさないよう、

少し離れた町の産婦人科を予約し、

事情を話して、他の患者さんと顔を

合わせないですむように

配慮をしてもらった。

結果、妊娠はしているが、

赤ちゃんの心拍は確認出来ない。

とのことだった。

 

1週間後に再度確認をしに

行ったのだが同じ結果で、結局は

流産という診断になってしまった。

翌週に流産手術の予定と

なっていたのだが、

手術の2日前の夜、お腹の痛みで

サクラがトイレへ駆け込んだ。

どうやら多めの出血があったらしい。

翌日病院に行くと、完全流産と

診断され、手術の必要も

なくなったということだった。

 

サクラは流石に少しショックを

受けて落ち込んでいる様子だったが、

数日後、自分から学校に行くと

言い出した。きっと人間的に、

またひとつ成長できたのだろう。

どこか頼もしい雰囲気をまとうように

なったサクラは、改めて学校生活を

楽しんでいるようだ。

 

サクラ「やっぱり私、学校の友達と

一緒に過ごすのが楽しい。

もしかしたら、この生活が

無くなってたかもって想像すると、

たまらなく寂しくなる。だから今は、

今しか出来ない事を、

精一杯楽しもうと思う。」