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本編

叔父さんはこれまで親戚の集まりで

見かけても一人タブレットで

お絵かきしているような人で、

この時までほぼ関わりなんてなかった。

 

 

どんな仕事をしているかは知らないけど、

忙しいのか、両親の葬儀の時はおじさんは

参列していなかった。

でもこの時だけはありがたいと思ったんだ。

 

 

祖父母のことが大好きだからこそ、

これ以上は迷惑をかけられない

かけたくない。

 

 

そんな気持ちがあったからこそ

叔父さんの提案は、私にとって唯一の

逃げ道だった。

 

 

でも、日頃から舐められまくりの

叔父さんは、親戚たちにもめちゃくちゃ

責められた。

 

 

「恋人すらいない二次元オタクに子育てなんか無理だろ!」

とか

「お前のところに住まわすなんて危険だ」

と言われた。

 

 

でも、叔父さんはこう反論した。

 

ユウジ「そういうのは実際に暮らしてみた

スカミちゃんのセリフだと思うんだけど」

 

 

心配している祖父母にも、

 

ユウジ「大丈夫ですよ。

スカミちゃんが僕と住みたくないと

言ったらすぐに帰らせますから、

今は本人の意思を尊重してあげましょう、フヒヒ」

 

 

とあの独特な笑は本い方をして、

優しく説得してくれた。