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本編
葬儀にやってきた親戚たちは
父や母を悼むのではなく、
誰が私の面倒を見るかで
揉めていたことだった。
そんなヒソヒソ声と発せられる言葉と
冷たい視線は、
自分はいかに哀れな子なんだと
思わせられた。
ただ、こんなに好き勝手に言っていたのは
父方の親戚たちだった。
特に陰口が目立つ父方の3人は
異質を放っている。
母方の親戚は祖父母しかいない。
でも父方の親戚たちもお正月や
お盆に何度も集まっている仲で
会ったときには、
ヒロミ「スカミさんも大きくなったわね
何かあればいつでも頼ってね」
マサオ「そうだぞ、俺たちは
家族なんだからな!」
なんて言ってた人たちがこうも手のひらを
返しているのを見るともうこの先、
私を愛してくれる家族はいないんだな
って思ったし、悲しくなった。
ナミエ「スカミだけでも生きてて
よかったわ」
ヒロシ「まったくこんなかわいい子を置いて
先に逝っちまうとは…」
母方の祖父母は私のことを慰めてくれた。
自分たちも辛いだろうに。
親戚たちが話し合ってると、
母方の祖父母が私を引き取ると申し出てくれて、
最初は祖父母と一緒に住むことにした。
ナミエ「あなたのことは私たちが守るから、
周りのことなんて気にしないでね」