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【第7話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…
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本編
スカミ(お祖父ちゃんも
お祖母ちゃんも、
おかしいと思ってるんだ。
だよね?私だって、
パパとママの子供なのに。
どうしてダイキばっかり……)
悲しくなって、ふとんにもぐった。
このあたりから、一か月のうち
半分は祖父母宅に預けられる
ようになり、それが
一か月まるごとになった。
どんどん実家と疎遠になっていく、
そんなある時。
本当に珍しく、母から
「自宅に戻っておいで」と連絡が
あったと、祖父から言われた。
スカミ「何かな?」
祖父「お祖父ちゃんも
よく分からないんだ。
ただ、スカミが帰ってきたら自宅へ
来させてとしか聞いてなくてな」
スカミ「分かった、
ちょっと行って来るね」
顔を出してみると、
両親がリビングにいた。
ダイキは、覚えている姿より
ずっと成長していて、
何となくたくましくなっていた。
しかし、やっぱり見慣れて
いないせいか、私に対して
人見知りがすごかった。
お姉ちゃん、なんて
呼ばれないかな。
心の中で軽く期待していたの
だけども、残念ながら、
ダイキは私に声をかけるどころか、
目も合わせてくれなかった。
父「スカミ。これからは
お祖父ちゃんの家で生活しなさい」
本当に久しぶりの対面が、
この冷たい宣告だった。