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【第7話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…

前回の内容はこちら▼

【第6話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 祖父「ばあさん、スカミちゃんの 勉強をみてやってくれ」 祖母「はいはい」 祖父母は、私をリビングに 座らせると、鉛筆の持ち方から 丁寧に教えてくれて、 私が勉強する姿勢...

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【第1話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…
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本編

母「熱があるの!?

ダイキに近寄らないで!」

 

父「何だと、熱出してるだと!?

スカミはこっちに来るんじゃない、

ダイキにうつったらどうする!

まったく、どうしてもっと

体調に気を遣えないんだ。

一緒に住んでいるダイキが

どうなるか、少しは考えろ!」

 

この時、私はやっと小学校一年生。

当時、父の言っている事の半分も

理解できていなかっただろう。

最近になって思い出し、

つくづくひどい言いぐさだと

腹を立てている。

 

熱でぼんやりしている私ではなく、

まだ何の症状も出ていない

ダイキの方が心配だったらしい

両親は、祖父母に私を預けた。

それも、連れて行ってくれるのでは

なく、祖母を呼びつけて。

祖母におんぶされて自宅を出た時

 

祖母「全く、何を

考えてるんだろうね」

 

祖母の腹立たし気な声を聞いた。

祖父も怒っていた。

 

祖父「あいつは、なんであんな奴に

なってしまったんだろうな。

あいつもあいつだが、嫁も嫁だ。

スカミの母親だろうに、

口を開けばダイキダイキと。

信じられん」

 

客間に寝かされた私だったが、

目は覚めていた。

続きになっているリビングで

祖父母が憤慨している様子が、

ふすま越しに伝わって来たのを

感じた。