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本編

アオキ「実は、新たなプロジェクトとして、

あえてパソコン不得意な人材を教育し、

戦力にするサービスが企画されている。

 

 

そのプロジェクトが成功するかを

推し量るために、

彼女をIT事務課へ配属したんだ」

スカミ「……はぁ」

 

 

うっわぁ。嘘くさい。

それ、わざわざパソコンが

使えない人材を探し、

正社員採用までしてやること?

 

 

こう言っては何だけれど、

適材が必要なら、

まず社内を探しなさいよ、社内を。

 

 

たとえ本当にそのプロジェクトが

あったとしても、

何で事前に一言もないの?

 

 

もう、後付けの言い訳にしか聞こえなかった。

とはいえ、この場でやりあうのは避けた。

 

 

アホかと言いたい気分は、

頭の中でパンパンに

膨れ上がっているけれど、

相手は役職、私はヒラ。

 

 

曲がりなりにも「プロジェクト」と、

部長が言い張っている以上は、

何の手も打たずに気分優先で

怒鳴り散らすのは、

得策ではないってものだわ。