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本編

新婚二週間め。

日曜の朝からインターフォンを

連打する音が、

リビングに鳴り渡った。

驚いて玄関に駆けつけ、

ドアを開けたら、大荷物を

抱えた義母が居た。

 

スカ子「ええ?お義母さん!?」

 

義母「どきなさいよ、

入るのに邪魔でしょ!」

 

私を怒鳴り、

のしのしと入って来た。

 

エネオ「ママ!待ってたよ!」

 

エネオも玄関に来て、嬉しさ全開

で叫んだ時、一気に脱力した。

ママ?ママって言った!?

アラサーの既婚者男性が、

ママって……。

 

義母「テルちゃあん!

苦労かけたわね、もう大丈夫よ。

これからはママがいるわ。

呼んでくれて良かった」

 

エネオ「僕も、ママが

来てくれて良かったよ。

スカ子は、全然ママみたいに

してくれないんだよ。

僕に家事をやらせる、

教えるって」

 

義母「ひどい嫁だね、

まったく!」

 

とんでもない茶番を見せられて、

脱力した。荷物を持たされ、

部屋に案内しろと怒鳴られ

 

スカ子「お義母さんが

来るなんて話、たった今

聞いたんですよ。部屋を用意して

いるわけがないでしょう!」

 

やっと言い返したが、

鼻であしらわれた。