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【第16話】幼稚園の先生から突然電話「迎えにきてもらえないと困ります!」→私「もういますけど?」先生「え?」
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 部屋に入るなり私に気づき、 さっきの口論を思い出したのか スズミ「ほんと、あんたって バカじゃないの!?黙ってケントを 預かってりゃいいものを、 ぎゃあぎゃあ騒いでみっともない!」 ...
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本編
いやー。面と向かって、
ここまで言われるとは
思わなかったわぁ。
誰が聞いても自己紹介としか
思えませんが?
そう言ってやろうと思ったけど、
ご主人はびくとも動じず。
冷たい目を自分の妻に向けて
スズミ夫「その嘘つきで、
根性が曲がった女とやらに、
俺の大事なケントを
預けるつもりだったのか」
一言、ずばっと切り込んだ。
スズミはぎょっとして、
口を手で押さえた。
いいぞご主人、もっと言ってやって!
スズミ夫「預けるなら、俺の母さんに
頼めと言っておいたよな?
スズミの実家は遠いんだから、
他に頼る相手といえば
母さんくらいだろうに。
何で母さんをすっ飛ばして、
嘘つき根性曲がり女を頼った?」
……すみません、
前言撤回してもいいですか。
ご主人の言いたい事は
分かるんだけど。
分かるんだけどさぁ。
もうちょっとその、マイルドな
言いまわしってものが。ねえ?
私がやきもきしつつ、複雑な気分を
味わっていると、見る間に夫婦喧嘩が
エスカレートしていった。
スズミ「しょうがないじゃん、
あんたのお母さん、
口うるさいんだもん!」
スズミ夫「ケントを放り出して
遊び歩くからだろうが!」
スズミ「いろいろ大変なの!
付き合いがあるのよ!」
スズミ夫「どんな付き合いだ、
言ってみろ!おまえは専業主婦で、
多少はママ友交流もあるのは
分かるが、だからと言って何でも
付き合えばいいってものじゃない!」