前回の内容はこちら▼
【第11話】幼稚園の先生から突然電話「迎えにきてもらえないと困ります!」→私「もういますけど?」先生「え?」
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 向こうが喧嘩腰なら、 こっちにも考えがある。 目には目を歯には歯を。 私も強気に出た。 アスカ「どこにいるの? ケント君を幼稚園に 預けっぱなしにして。 延長保育は午後3時まで、 そ...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】幼稚園の先生から突然電話「迎えにきてもらえないと困ります!」→私「もういますけど?」先生「え?」
こちらもおすすめ▼ 本編 バラ組担任「いい加減に してください! 今何時だと思ってらっしゃいますか!? こちらとしても、お待ちするには 限度かあるんですよ!?」 いやー、驚いたわあ。 息子ユウマが通う幼稚園から、 珍しく電話がかかってきて、...
本編
スズミ「何も知らないとか、
顔見た事くらいあるでしょー?
あんたの息子と年齢が同じ
なんだから、
似たようなものじゃない。
それを興奮しちゃって、大げさ」
信じられないことを、平然と言う。
この人は、自分の子供も
他人の子供も、悪い意味で
同じように考えているのだろうか。
ユウマとケント君は、
確かに4歳男児で幼稚園も同じ年中。
しかし、それしか
共通点が無いとも言える。
アレルギーは?
小児感染症の予防接種は?
今日の健康状態でさえ、
私は何も聞いていない。
大人としてごく普通の責任感が
あれば、軽々しく
預かれるはずがない。
14歳なら、放っておいても
勝手に遊んで、勝手に帰るだろう。
しかし相手は4歳児だ。
ちょっとした事で、
どうなるか予想もつかない。
健康保険証も手元に無く、
万が一にも病院へ行く事態に
なったら、いったいどうする
つもりだろうか。
私の沈黙をどう解釈したもの
だろうか。スズミがふふんと、
勝ち誇ったように鼻で笑った。
スズミ「私は忙しいし、
いま近くにいないの!
じゃ、頼んだわよ」
アスカ「ま、待ちなさいよ!
誰がOKしたのよ、誰が!」
スズミ「まだうだうだ言う積もり?
分かったよ、後でお土産あげるから」
アスカ「そういう問題じゃないの!」