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【第8話】幼稚園の先生から突然電話「迎えにきてもらえないと困ります!」→私「もういますけど?」先生「え?」

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【第7話】幼稚園の先生から突然電話「迎えにきてもらえないと困ります!」→私「もういますけど?」先生「え?」
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1話から読みたい方はこちら▼

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本編

もし何かあったら、責任取れないよ。

逆に、私がユウマを誰かに

預けなければならなくなったとして、

名前くらいしか知らないママさんに

「お願いね!」だなんて、

怖くてとても言えない。

私の気持ちは、園長先生も

理解してくれたようだ。

 

困っている空気感はバリバリ

出ていたけど、そこを何とかと

食い下がっては来なかった。

二人とも、黙ってしまった。

どうしたものか。

まぁ、どうするもこうするも

無いんだけど。

うちが責任とる筋合いの話

じゃないし。ちょっと冷たいかなぁ

とか思っていた時だった。

 

アスカ(そうだ、連絡先なら分かる)

 

閃きが脳裏をよぎった。

 

アスカ「スズミさんとは

連絡が取れているんですか?」

 

園長「先ほどから何度か電話を

しておりますが、一向に……」

 

アスカ「なら、私から

電話してみましょうか。

去年の文化委員で、連絡先

交換したのを思い出したんですよ」

 

園長「本当ですか!」

 

アスカ「消した覚えがないので、

恐らくまだ登録されたままの

状態だと思います。

私の想像なんですけど、

園からの電話は、スズミさんにすれば

出にくいと思うんですよ。

延長保育は午後3時までって、

本人も分かってるはずですから。

苦情を恐れている可能性があります。

私の名前なら、

多少はマシじゃないかと」