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本編

~♪

室内から聞こえて来る

私のスマホの着信音に

腰を抜かす2人。

 

 

ダイニングテーブルの

椅子のところに

置きっぱなしにしていた

 

 

私の鞄を発見した夫は、

そこから恐る恐る私の

スマホを手にすると

挙動不審に周囲を

キョロキョロ。

 

 

ヒメコ「ねぇ…何それ?」

 

 

不意にヒメコが私の

バッグを指さした。

夫はスマホをしまって

 

 

鞄の口から少し飛び出す

形で入っている白い封筒に

手をかけた。

 

 

ユウゴ「嘘だろ…

遺書…」

 

 

封筒には『遺書』の2文字。

もちろんこれも2人を

怖がらせるための

小道具に過ぎない。

 

 

本当は風呂場で私を

見つける前に遺書の方を

先に見つけて

 

 

欲しかったんだけど、

なんだかわけ分からない

タイミングで発見されて

余計怖くなるという

奇跡が生まれた。

 

 

ユウゴ「み、見るぞ…」

 

 

意を決したように

封筒の中から私の遺書を

取り出し、横から

覗きこむヒメコと

一緒に目で文字を追う。