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【第2話】新婚旅行より○○を優先する汚嫁「忘れてた!一人で行って!」→俺は二度と旅行から帰らなかった結果…
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本編
見せられた地図は、
びっくりするほどの好条件だった。
新興住宅街ってやつだな。
駅からバスで10分。しかも
バス停まで徒歩3分。立地は抜群だ。
都心ほどではないにしても、
十分すぎるほど、価値が高い。
スカオ「こんないい土地を!?」
嫁父「建築条件付きの土地なんだが、
買えるときに買っておこうと
思ってね。すまんが、建築担当の
工務店は決まっている。
そこは選べないんだが、
その代わり安く建てられるぞ」
嫁父は、にっこにこの
恵比須顔だった。
詳しく話を聞いてみたところ、
世間を騒がせた流行病の余波で、
土地購入希望のお客さんが
まさかの断念。
しかし、建築条件が付いた
分譲の宅地という事もあり、
多少値引いてでも早く売って
しまいたいというのが、
売主である不動産屋の思惑だった。
その結果、資産家な嫁父に
話が持ち込まれ、将来的に娘の
リコへ譲る前提でお買い上げ。
そんな流れだったというのだ。
何とも豪勢な話だな。
嫁父「別に、景気よく君に
あげるという話じゃないんだよ。
いつかは娘に相続させる
予定だったのでね。
土地はリコ名義、
自宅はスカオ君名義という事に
なるが、そういう形にしてくれれば、
うまく話が収まると思って」
スカオ「なるほど」