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【第10話】補聴器をイヤホンと間違えた警察「イヤホン外せ!」私「え?してません」→補聴器の説明をしても信じてもらえず…

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本編

今日も、数人いる常連さんの

一人からご指名を頂いた。

注文内容はお弁当を3人前。

早速、気合を入れてペダルをこいだ。

お弁当屋で品物を受け取るまでは、

スムーズだった。後は届けるだけ。

 

快調に愛車(といっても、

自転車だけど)を飛ばして、秋晴れの

空の下、気分よく道を急いでいた。

 

しかし。

背後でホイッスルを鳴らされた。

 

スカミ「ん?もしかして、私?」

 

何となくだけど、

さっきから聞こえていた気がする。

ブレーキをかけて自転車を止め、

またがったままの姿勢で振り返った。

 

警官「ちょっと、あなた」

 

スカミ「はい?私ですか?」

 

警官「あなたですよ」

 

とてもとても、

不機嫌そうな若い警官がいた。

私と同年代、または

2~3歳くらい年上?

何だか神経質そうに見える男性だ。

 

スカミ「何ですか」

 

警官「何ですかじゃないですよ。耳!

その耳に着けてるのは何ですか!?」

 

自分の耳を指さしながら、

警官は言う。

 

警官「何で、イヤホンつけっぱなしで

自転車乗ってるの。道路交通法で、

危険行為にあたるんですよ、

音楽を聴きながらの走行は」

 

スカミ「ああ、これ」

 

どうやら、彼の眼には

補聴器に見えなかったらしい。