前回の内容はこちら▼
【ブログ限定】実家を新築した途端、母を追い出す兄嫁【第１０話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 一瞬で、手のひらを返されたという。 ワルミ「お義母さん、妹さんの ところで良くして貰ってるって、 言ってたじゃないですか。 じゃあ、そっちで暮らしてください。 ...
yomesuka.com
2022.09.30
1話から読みたい方はこちら▼
【ブログ限定】実家を新築した途端、母を追い出す兄嫁【第１話】
こちらもおすすめ▼ 本編 私はスカ穂。26歳、新婚OLだ。 夫ツバサは兄ショウの親友、 小学生時代からの付き合いだ。 交際のきっかけは、ツバサの失恋騒ぎ。 ショウ「スカ穂、ちょっと 駅前の居酒屋に来れるか？ 俺がいくら励...
yomesuka.com
2022.09.28
本編
私の爆弾発言に、兄は
心底驚いたという声を出した。
ショウ「追い出された!?
何の話だ」
スカ穂「それを聞きたくて
電話してるの。
兄さん、知らないの!?」
ショウ「知らない。
聞いてないよ、なんだそれ。
母さんと同居するのは、
ワルミが言い出したんだぞ。
そんなばかな事ってあるか」
スカ穂「あるから、お母さんが
うちに戻ってきて泣いてるのよ！」
ちょっと言い争いになったが、
やがて沈静した。
話をすり合わせてみた。
兄は、母が土壇場で
拒否された事を知らなかった。
ワルミの独断だろう。
思い返せば、母はワルミと
よく連絡し合っていた。
生活は大丈夫かとも聞かれている。
母は嫁の気遣いと思っていた
みたいだけど、こうなると話は変わる。
もしかして、母をこちらに
押し付けても「生活は大丈夫か？」
という意味だったのでは。
最初からの計画か、
気が変わったのかは、はっきりしない。
でも、現時点でのワルミに、
母と暮らす意思はない。
これは確かだ。
だったら、うまい事を言って
母を追い出し、実家を強奪したに等しい。
兄も気づいたようだ。
乗っ取りかよと、
低い声でつぶやくと、少し考えて
ショウ「後でまた連絡する。
悪かったな。母さんを頼むよ」
電話を終えた。
それからは、魂が抜けたかのような
母をなだめ、励まして、
午前中を過ごした。
