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【第20話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…

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【第1話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
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本編

心底あきれたという顔をして、

コワモテの男性はつぶやいた。

車掌も同感だったらしい

顔つきだった。

 

お騒がせしましたと

車内全体に深々と一礼し、

ヒロトを連れて去って行く。

やっと静かになった。

 

リン「お姉さん、お待たせ―。

やっとゆっくり座れるよ」

 

チナ「お腹、大事にしてねぇ」

 

女子高生コンビは、

最後まで私に優しかった。

 

うん、一時は都会の人って

冷たいとか、勝手に

絶望してごめんなさい。

ちゃんと優しい人はいる。

私はまだまだ将来は明るいと、

心から思った。

 

その後。

無事に里帰り、転院を経て、

私はめでたく第一子を出産した。

夫は立ち会いに間に合わなかった

けれど、電話での報告に

泣いて喜んでくれた。

 

休みには、飛ぶような勢いで

会いにも来てくれたし、

私は満足だ。

 

あと、例のヒロト。

実は大きな偶然があった。

動画を撮ったという、

警官志望の男の子の父親が、

ヒロトが在籍しているスカッと

大学の教授と知り合いだった。

 

あの男性から教授へ話が行き、

新幹線のグリーン車に不正乗車した

件、妊婦である私に絡んで暴言を

吐いた件、騒ぎを起こした件。

 

どれをとっても大問題という事で、

教授会が開かれたというのだった。