前回の内容はこちら▼
【第15話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 改めて良く見ると、 さっきこの場を離れたチナが、 制服姿の男性を連れて 戻って来ていた。 車掌さんだ! 車掌「グリーン車に 無賃乗車しているお客様が、 との通報を受けて参りました」 ...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
こちらもおすすめ▼ 本編 夫「ごめんな、スカコ。 今が一番大事な時だっていうのに」 しょんぼりと肩を落としつつ、 勤務先で言い渡された内容を 語る夫は、本当に申し訳ない という表情をしていた。 私は、帰宅早々 夫「まずい事になった。 納品に...
本編
車掌「確かに拝見しました。
お客様にお座り頂くのが正式です」
車掌は、ヒロトには
厳しい顔を見せた。
車掌「そういうわけですので、
ただちに座席からお立ち退きを
お願いします。
なお、グリーン車をご利用の
ご希望がありましたら、
料金をお支払いください。
こちらで精算を承ります」
ヒロト「チェッ、ここまでかよ」
ヒロトは舌打ちして立ち上がった。
ヒロト「はいはい、
どきますどきます。
どけばいいんだろう?
もうちょっとイケると
思ったのにな」
車掌「……お客様。ご事情を
お伺いさせて頂きましょうか」
悪質と判断したのかもしれない。
車掌は、キッとふざけた
若い乗客をにらみつけた。
ヒロトはまだへらへらしていた。
彼を引っ立てるようにして、
車掌がグリーン車を
出て行こうとした時だった。
ドア付近の座席から、
急に誰かが飛び出して来た。
小学生の、高学年くらい?
な男の子だった。
小学生男子「お兄ちゃん、
なんで謝らないの?」
ヒロト「はぁ?」
小学生「チケット持ってないのに、
入っちゃダメなところに
入ってたんでしょ?
しかも、座っちゃダメな席にも
座っててさ。大声で騒いでたし。
そういうの、謝らなきゃ」