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本編

ママ友間では、

異色の存在として

知られている彼女らだけど、

そんな事とは知らない

招待客もいる。

彼らの手前もあり、むげに

追い払う事は出来なかった。

正直なところ、彼女が爆発すると

非常に面倒くさいという事情も

関係していた。

 

アスカ「くれぐれも、お子様から

目を離さないでくださいね。

展示品は、一部を除いて

商品もあります。

繊細な品物が多いので」

 

イツコ「分かったわよ、

くどいわね。早く見せて。

あと、シュンには

お菓子食べさせて」

 

早くもモンスターぶりを

発揮する始末だ。

私は頭を抱えた。

他のお客様の前で騒ぎを

起こしたくないと思って

しまったのは、判断ミス

だったような気がしてきた。

仕方なく、私はシュン君の

手を引いて、店の一部に

用意されている

商談室へ向かった。

軽い食事として、サンドイッチや

スコーンを用意してある。

しかし、大人しか来ない事を

前提にしていたので、

ジュースが無かった。

紅茶もコーヒーも、4歳児に

飲ませるわけにはいかない。

シュン君本人も

 

シュン「おばちゃん、

オレンジジュースは?」

 

子供向けのドリンクを

欲しがっている。