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【第23話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間…

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【第22話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間...
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 タイゴは返答する気力もなかった のか、弱々しく首を振った。 社長からの頼まれ事。 それは、ある美術品だった。 具体的にいうと、陶製の壺。 裏社会系のアイテムではなく、 純粋に社長の趣...

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【第1話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間...
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本編

社長「タクマ。車の方は俺が

引き受ける。もう帰っていいぞ。

つーか、さっさと帰れ。ここから

先は、見ない方が身のためだ」

 

社長の言葉は、うかつに

絡んできた性悪男女カップルには、

地獄の底から響いてきたかの

ように聞こえた事だろう。

タクマは全員に一礼して、

私を連れ、事務所を引き上げた。

ああああ、怖かったー---っ!!

 

クミコ「あの、タクマ?」

 

タクマ「詳しい事は家で話すよ。

怖がらせたくなくて、黙ってた

けど、実はこういう事だったんだ。

俺がブチギレたりすると、

本当にシャレじゃすまない。

だから自重してる」

 

私の夫、何者!?

どきどきしっぱなしで、

自宅に帰ったのだった。

さて、詳しい話なのだけど。

タクマの父は建設業関係に

必要な免許を持っている人で、

社長とは幼馴染だった。

 

その関係で、あくまでも

裏社会とは無縁な仕事の

補佐をしていたという。

 

タクマ「俺も子供のころから、

社長には可愛がってもらってた。

クミコには言ってなかったけど」

 

クミコ「そ、そうなの」

 

タクマ「大丈夫だよ。

社長は父さんとの約束で、

絶対に俺を裏社会の仕事に

関わらせないって、誓ってる。

ああいう人は代紋に誓って

っていうのは、とても重いよ」