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本編

マスミ父「俺が、一度言った事は

絶対に取り消さないのは、

娘のお前が良く知ってるはずだ!

シュントとかいうおまえも、

ただじゃ済まさない!」

 

父親の怒りはすさまじく、

二人は震えあがった。

ついでに俺もちょっと震えた。

二人には、つてというつてを

総動員して、仕事をさせる。

 

生まれた子供は、マスミでは

まともに育てられるはずが

無いので、養子縁組を手配する。

マスミとシュントは

二度と会わせない。

 

こういった話がさくさくと

決まっていき、最後に父親から

深々と頭を下げられた。

 

事情を知らなかったとはいえ、

高圧的に怒鳴ってしまった事や、

娘が迷惑をかけた事など。

丁寧に謝られ、悪いようには

しないと約束されたのだった。

 

それから一年が過ぎた。

マスミの父には豊富なつてが

あったようで、その中には、

きちんとした家のお嬢さんを

俺に紹介するという事まで

含まれていたようだ。

 

彼の取り持った縁が、

めでたく結婚という形になり、

マスミに貸した300万も

無事に返されたうえ、

ご祝儀まで弾んでもらった。

 

さあ、新しい門出だ。

というところで、

まさかのマスミ出現。

どこで聞きつけたのか、式場を

知って、押しかけて来たのだ。

 

マスミ「この子、

あなたの子なのよ!

お願い見捨てないで!!」