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【第11話】祖父が架空請求業者に「支払いますのでウチに来て」と言ったら→翌日…
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本編
ヤマノ「こらジジィ、
調子に乗んじゃねえぞ。
ゴクスカ組の幹部を
呼びつけるつもりか?あ?」
ゴウ「筋者を行かせると、
仰ったじゃないですか。
住所を申し上げますから、
お手数ですが、来てください。
来てくれるのなら、
お支払いできますよ。
来れるものなら、ね」
ヤマノ「あぁん!?上等だこらぁ!
明日、必ず行ったるわぁ!」
じいちゃんに煽られて、
ヤマノはあっさり逆上したようだ。
あっというまに話がついて、
電話が切れた。
ジン「いいのか、じいちゃん」
ゴウ「いいも悪いも。
任せておけ」
じいちゃんは、にやっと笑った。
翌日。午後2時に、
ヤマノが仲間2人を引き連れて、
俺の家にやってきた。
その様子は、全て
防犯カメラがとらえている。
俺は別室待機で、ライブ映像を
眺めているところだ。
三人は、きょろきょろしながら
廊下を渡り、何かぼそぼそ
話しているらしい。
ふん。うちの防犯カメラを
舐めんなよ。
集音マイクも、ばっちり高性能だ。
ヤマノたちは小声のつもり
だろうが、しっかり聞こえている。
ヤマノ(うはー、すげえな。
金持ちに当たったじゃん、ラッキー)
仲間A(ヤマノ、強気で行こうぜ)
仲間B(うまくいったら、
ぼろもうけだな、こりゃ)