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【第3話】女「触られた!慰謝料よこせ!」→あらぬ疑いをかけられたので徹底抗戦した結果…

前回の内容はこちら▼

【第2話】女「触られた!慰謝料よこせ!」→あらぬ疑いをかけられたので徹底抗戦した結果…
前回の内容はこちら▼ 本編 香水女「この人、チカンです!!」 私は一瞬虚を衝かれたが、 慌てて腕を振り払った。 ギョッとした周囲から、 一斉に視線が集まるのを感じた。 私は突然の出来事に驚いたものの、 努めて冷静を装った。 スカオ「...

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【第1話】女「触られた!慰謝料よこせ!」→あらぬ疑いをかけられたので徹底抗戦した結果…
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本編

スカオ「これは私が仕事で

使っているボイスレコーダーです。

私はやっていないと言っているのに、

あなたは私がチカンをしたと

主張するので、後から警察沙汰に

なった時、証拠として使う為に

録音するのです。

あなたが嘘を言っている

のでなければ、録音されて

困るような事はありませんよね?

それとも、あなたは

嘘を言っているのですか?」

 

香水女「グッ…………

う、嘘なんて言ってないわよ!

こっちには、ちゃんと写真っていう

証拠があるんだからね!!

ほら、これよ!!

このスカートは私が今はいてる

やつで、この手はあなたの

コートに間違いないでしょっ!!」

 

香水女はそう言って、スマホの画面に

さっき撮ったものらしき写真を

表示し、それを指差しながら、

「ほらっ!ほらっ!」と、私と

周囲の人々にドヤ顔で見せてきた。

 

(これは…さっきこの女が、

私の手を引っ張って撮っていた

写真じゃないか…)

 

さっきまで、

もしかしたらこの女は本当に

誰かからチカンにあっていて、

犯人が私だと勘違いをしている

だけなのかも…

などと考えていた私は、

ここでようやく確信した。

いや、この女は私がチカンなど

していないと分かっていて、

わざと言いがかりをつけているんだ!

頭の中に、ゴシック体で“チカン冤罪”

という文字がギラリと輝いた。

 

(まさかこの私の身に、チカン冤罪が

降りかかる日が来ようとは…

しかもどうやらこの女…周到な手口

と、このふてぶてしい態度を見るに、

常習犯じゃないのか?

こうなったら泳がすだけ泳がして、

警察に突き出してやる!!)