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【第15話】結婚式で新婦に顔面ケーキをする新郎友人→新郎は爆笑し…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 救急車が呼ばれ、ついでに警察も。 やっと駆けつけた警備担当者に、 マサシグループは取り押さえられ、 警察に引き渡されたという。 あの3人も相当お酒が入っていて、 ほぼ泥酔状態だったと...
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本編
義母は冷静だった。その分怖い。
実の息子に向かって、
母と呼ぶな耳が腐るとまで言い切る
姿勢からは、絶対にケンゴを許さない
という強い決意が感じ取れた。
やらかした息子の方は
青くなっていた。
義母「私とお父さん、スカミさん。
三人がかりであれだけ叱ったのに。
スカミさんは泣きながら、
どうかこれだけはやめて欲しい、
マサシ君を呼ばないで欲しいと
訴えたのに。
おまえの耳にはこれっぽっちも
届いてなかったんだね。
妻や親の話を聞けない男に、
うちの敷居をまたぐ資格はないわ」
ケンゴ「母さん……ごめん」
義母「何がごめんなの!?
だいたい、謝る相手が違う!
私に詫びるより、先に土下座するべき
相手がいるでしょうが!」
義母に叱りつけられ、ケンゴは
再びがばっと床に這いつくばった。
スカミ「もういいですよ、
お義母さん。皆さん、
土下座はやめてください。
ここは病室なんです」
見てられなくて、私は
新郎家族全員を制止した。
憐れみをかけたのではなく、
落ち着かないからだ。
そこんとこを勘違いしてそうな
約一名を、私は睨んだ。
スカミ「ねえ、ケンゴ。
一つ聞いてもいい?
結婚式の準備に消極的だったり、
友達との飲み会がやたら多かったり、
あなたの態度に違和感があったよ。
今思うと、マサシ君と再会して、
いろいろ吹き込まれたから
だったんじゃないの?」
ケンゴ「ごめん、スカミ。
スカミの予想は当たってる。
結婚が決まったあたりで、
会社帰りに居酒屋へ立ち寄ったんだ。
そこでマサシと再会しちゃって、
学生時代に戻ったような気がして、
ノリが懐かしくて。」