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本編

何、この状況。

ギャハハハと響く

下品な大笑いの声、拍手、ヤジ。

3人の男性グループから

聞こえてくる。

でも、そこにもう一人混じっていた。

よりにもよって、

私の横にいる新郎ケンゴだ。

 

スカミ「ケンゴ!

これはどういう事⁉!?」

 

ケンゴ「どうもこうも無ぇよう。

マサシが言ったじゃんよ、

サプライズだよサプライズ。

ノリが悪ぃなあ、スカミは。

俺らのノリについてこれねぇ

つまんねー女、

嫁にすんの辞めよっかなあ!?」

 

マサシ「おー!ケンゴ、よく言った!

辞めちまえ辞めちまえ!

おい、コールするぞぉ!

やーめーろ!やーめーろ!」

 

マサシと呼ばれた、どう見ても

披露宴に相応しくない態度の男が、

顔を真っ赤にして音頭を取り始める。

残りの二人も大声で唱和し、

またギャハハと大笑い。

これが、私の結婚披露宴なの!?

 

式まで半年間、最高の式にしようと

思って、練りに練ったプランが、

今、目の前で崩壊していく。

 

視界には、場所をわきまえない

バカ騒ぎを繰り広げる新郎と、

学生時代の「ヤンチャ仲間」達が

居座り、新婦である私スカミを

指差して、さんざんに罵る姿がある。

 

マサシ「何だよ、

つまんねー嫁だなホント!

せっかくウケる格好に、

化粧直ししてやったのによお。

おら、ここで一発ギャグ

かますんだよ、何か言えやコラ!!」