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本編

ピン子「な、なんで…

なんでまたここに…」

 

コワモテさん「俺は通勤に

この路線バス使ってんだ!

昨日のこと思い出しながらバスに

乗ってたら、急に外から

『痛い!やめて!』て聞こえてきて

声のほう見たら、

また2人がモメてたから

慌ててバス降りたんだよ!

アンタこそ、なんでまたこんなとこで

姉ちゃんの髪の毛引っ張って

たんだ?!?姉ちゃん、大丈夫か?

どういう事か、俺に説明してくれ」

 

スカミ「ここでこの人に

待ち伏せされて…帰りたいのに、

バスに乗るのを邪魔してくるんです!

昨日バスを降りた後、

タクシーで帰ったから、

そのタクシー代を払えって…」

 

偶然見かけたとはいえ、

コワモテさんがわざわざバスを

降りて、また助けに来てくれた事が

嬉しく、同時に、さっきまで

1人でモンスター・ピン子と

闘っていた緊張が解け、

私は思わず涙ぐんでしまった。

 

コワモテさん「姉ちゃん、泣くな。

もう大丈夫だ。」

 

コワモテさんは私に優しく

声をかけると、ピン子の方に

向き直って睨みつけた。

ピン子は、「ヒッ!」と

喉を鳴らした。

 

コワモテさん「昨日逃したせいで、

今日はわざわざ待ち伏せまでして

嫌がらせするとはなぁ…

いい根性してんなおい!!

こうなったらトコトン

後悔させてやろうか…」

 

(えっ…トコトン後悔させるって…

まさか●力?!目には目を?!

もしかして、ピン子の髪の毛、

全部引っこ抜いちゃうとか?

ダメダメダメ〜〜〜!!!

私、そんなの望んでないよ〜!!!)

 

コワモテさん「……昨日のこと含め、

警察に突き出してやる!!」