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【スカッとする話】離婚前夜に夫婦最後の晩餐→しかし旦那は来ずに心配していると…【第10話】

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本編

こんな態度はだめだと

分かっていながら、嫌味を

言ってしまう自分が嫌だった。

でも、口はとまらなかった。

 

スカ子「最近、態度が

おかしいよね?浮気なの?」

 

ヤスフミ「浮気はしてないよ」

 

スカ子「浮気はしてないけど、

本気の恋ならしてるって事?」

 

ヤスフミ「いや、

そうじゃなくて」

 

もごもごと歯切れ悪く、

ヤスフミは私の疑惑を否定した。

しかし、目が泳いでいる。

落ち着きがないその様子から、

何かを隠しているのは

間違いないと、私は感じた。

 

スカ子「じゃあ何?

無断外泊しても、

それなら仕方ないって

私が思えるような理由って何?」

 

ヤスフミ「いや」

 

さっきから、イヤしか言わない

彼に、私はしびれを切らした。

たとえ嘘でも、説明を試みる

事すら面倒なのだろうか。

 

スカ子「ぎくしゃく

しちゃったね、私達」

 

ぼそっと言ってみたけれど、

反応は無かった。

ヤスフミはひたすら

沈黙している。

やるせない思い、

手詰まりになった状況を

打破できない苛立ちに、

私も口を閉ざしてしまった。