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【第12話】スマホに突如義父から「娘と離婚しろ」とメッセージが→その時義父は俺の目の前にいたので…

前回の内容はこちら▼

【第11話】スマホに突如義父から「娘と離婚しろ」とメッセージが→その時義父は俺の目の前にいたので…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 そしてカヨコ父との約束の日。 何回か行った事がある、駅前 飲み屋街の外れに、俺は足を運んだ。 カヨコ父はもう来ていた。 馴染みの客も卓についていて、 俺が来るのを待っていた感じだ。 ...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】スマホに突如義父から「娘と離婚しろ」とメッセージが→その時義父は俺の目の前にいたので…
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本編

電話の呼び出しではなく、

メッセージの着信だった。

カヨコかな、と思いつつ画面を

確認してみて、驚いた。

メッセージの送信主、

名前が表示されている。コーチ、と。

 

つまりカヨコ父、今俺の目の前で、

下手くそな麻雀を打っている

当の本人からだった。

 

スカオ「はぁ⁉︎」

 

常連客「スカオ君?」

 

スカオ「コーチ、つかぬ事を

お尋ねしますが、

俺にメッセージ送りましたか?」

 

そんなバカなと思いはしたが、

一応は確認しないと。案の定、

卓を囲む全員がポカンとした。

 

義父「メッセージ?それは何だ?」

 

常連客「まさか。どこに

そんな暇があったんだ、スカオ君」

 

スカミ「いや、これ」

 

戸惑いながら、俺は

問題のメッセージを見せた。

コーチと称する正体不明の誰かは

 

義父「こんな時間までどこを

ほっつき歩いてる!

実は不倫してるんだろう?

娘が泣いて実家に帰ってきてるぞ!」

 

たいそうご立腹だった。

みんな、またもやポカン。

 

常連客「不倫?スカオ君が不倫って、

どういう事だ」

 

常連客「不倫も何も、

雀荘で東一局中じゃないか」

 

義父「私か?私が、こんなものを

スカオ君に送ったのか?」

 

カヨコ父は混乱状態だった。

常連客に問い合わせて、メッセージの

履歴を追いかけているようだ。

いやいや。そんなはずはない。

落ち着いてくれよコーチ。

義理父のドッペルゲンガーが現れた。

俺は心の中で、

面白くなってきていた。

 

スカオ「ちょっと、このドッペル

ゲンガー野郎に詳しく話を

聞いてみます」

 

義父「ドッペル、何だって?」

 

スカオ「もう一人のコーチが

現れたという意味ですよ。

まあ、深く考えなくて大丈夫です」

 

まだ混乱している彼を、

悪いけど放置して、

俺は義父を名乗る何者かとの

コンタクトを試みた。