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【第8話】深夜1時に娘が突然「今すぐパパと離婚して!」→理由を聞いた私は娘と慌てて逃げ出した…

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【第7話】深夜1時に娘が突然「今すぐパパと離婚して!」→理由を聞いた私は娘と慌てて逃げ出した…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 アスカ「ナナは将来、 探偵さんになるのかな?」 ナナ「わかんない。推理は好きだよ」 アスカ「推理なんて難しい言葉、 よく知ってるね」 ナナ「だって、いつもアニメの キャラが言ってるも...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】深夜1時に娘が突然「今すぐパパと離婚して!」→理由を聞いた私は娘と慌てて逃げ出した…
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本編

いろいろな業種の営業を

任されるらしく、専門知識を

広く深く身に着ける必要がある。

その点、ケイタはねえ……。

 

実は大学時代に知り合ったので、

学生の頃の彼を私もよく知っている。

一言で表すと、

勉強に向かないタイプ。

大丈夫なのだろうか、

ちゃんとやってるのかな。

時々不安に思ったりもする。

 

でも、とりあえずは成約に

こぎつけたようで、一安心だ。

ビールでねぎらい、

私は寝室へ戻った。ナナは

「パパが帰ってくるまで待ってる」

と言い張ったものの、

力尽きたのか熟睡中。

 

すやすや眠る娘の隣に戻って、

私も安心からか、割とすぐ寝付いた。

 

……ん?何だか揺れてる?

いや、そうじゃない。

誰かが私を揺さぶっている。

 

目を開けると、

ナナが私をのぞき込んでいた。

いつになく、というより初めて見る。

強張った表情だった。

 

アスカ「ナナ?」

 

ナナ「シッ」

 

ナナは小さな手で私の口をふさいだ。

そして、私の耳元に顔を近づけて

 

ナナ「ママ、起きた?

もう眠くない?」

 

ひどく緊張した小声で

ささやいてきた。どうしたのだろう。

声を出すなという娘の意向もあって、

私は質問返しをせずに、

こくこくと頷いた。

 

ナナ「じゃあ、

今すぐパパと離婚して」

 

アスカ「え!?」