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【スカッとする話】息子が授業参観で母親に椅子を振り上げ教室内騒然…【第12話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 こんな時だというのに、 半分笑った顔で嫌味を言った。 またしても、くすくす笑いが起きた。 もう参観日はめちゃくちゃだ。 やっと担任の先生が来て、 こらっと大声で叱った。 授業ができる...
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本編
シホ「ショウくんのママは、
事故にあってしまいました。
ショウくんを助けるために、
右の腕が動かなくなって
しまったそうです。それを
悪く言ってはいけないです」
私も知らなかった事を、
シホは読み上げた。みんなが
息をのみ、ケイコさんへ
視線を集中させた。
私も驚いて、彼女を見た。
ケイコさんは顔を
真っ赤にしている。
その時、違う男性の声がした。
おいっという、
誰かを問い詰める声だ。
声がした方を振り向くと、
カツミさんがご主人だろう
男の人に、叱りつけられていた。
カツミの夫「おまえ、
そんな事をしていたのか!
道理でペガサスの口が悪いと
思ったら、おまえのせいか!
よそ様を悪く言って、
息子にこんな悪影響を与えていた
とは、知らなかったぞ!」
カツミ「いやあの、
あなた、違うの」
カツミ夫「何が違う!
いいから来い!
話を聞かせてもらうぞ!」
ご主人は、うろたえる
カツミさんを無理やり引きずって、
教室を出て行った。ペガサス
くんはがたがた震えている。
ショウくんは、ぼう然として
ケイコさんを見つめていた。
教室は、またもやざわついた。
結局、娘の作文発表だけで
授業参観は終わってしまった。
しかし、インパクトは
大きかった。ケイコさんは、
ずっと注目されていた。
ケイコ「シホちゃんに、
ちょっとだけお話したんです。
ショウが怖いのはどうしてって、
聞かれたんですよ」
シホは、私の言いつけをシホなり
に考えて、大人であるケイコさん
に相談しに行ったのだという。