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【スカッとする話】息子が授業参観で母親に椅子を振り上げ教室内騒然…【第7話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 カツミ「じゃあ、 カーテンはちょうど6枚 あるから、1人1枚でよろしく」 カツミさんが仕切っている。 いつもの事で、 私は仕切り役が苦手という 事もあり、それはいい。 ただ、カツミさ...
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本編
ケイコ「お気遣い
ありがとうございます。
大丈夫ですよ」
ケイコさんは、
物静かな口調でそう言った。
嫌味だと分かっているだろうに、
表情にも声にも出さない。
カツミ「あらそう?
カーテンは、半分だけ洗うって
わけには行かないからさぁ」
ああ、ますます嫌な言い方だ。
半分だけを強調していた。
ケイコさんの腕が、
左しか自由にならない事を、
あげつらっているかの
ように聞こえる。
でもケイコさんは、
顔色一つ変えずに、
大丈夫だと繰り返した。
私以外のママたちが、
くすくす笑い始めた。
何だろう、この気持ち悪い
雰囲気は。
アスカ(そうか、カツミさんは
自分の仲良しなママ友に
声をかけたんだ。
私とケイコさんを少数派にして、
いびって楽しむつもり?)
ため息が出る。
同時に、ペガサスくんの事も
気にかかった。
ショウくんの乱暴ぶりにばかり
目がいっていたけれど、
ペガサスくんも別の意味で、
注意が必要な子なのかも。
まぁ、ママがこんな感じでも、
息子もそうとは限らない。
シホに聞いてみようか。
そんな事を考えているうちに、
集まりは終わった。
終わってみると、
別に集まらなくても、
ラインのグループチャットで
十分な内容だったな。