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【第19話】癌と診断され、夫に見捨てられた私…

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【第18話】癌と診断され、夫に見捨てられた私…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 (私が家を出てから、 まだ1週間程しか経ってないのに…? 私が入院するのと入れ替わりで、 女を連れ込んだってこと…??) この2人、私と結婚していた時から 不倫をしていたのでは無いか...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】癌と診断され、夫に見捨てられた私…
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本編

チヒロ[えー!!保険金、

楽しみにしてたのにー!!

じゃ、出来るだけ早く離婚してよ!!

もうすぐ死ぬ人に、

お金取られないでよ!!]

 

ノブアキ[アイツ、入院するまで

マンションに居座る気らしい…

癌患者はさっさと消えろっての!

鬱陶しい!!]

 

チヒロ「他に行く場所も

無いんでしょ。哀れなもんね!

もう最後だから我慢してあげよーww

居なくなったらすぐお泊まりに

行くからね!楽しみ〜♪」

 

想像以上に酷い内容に、

私は感情が凍りついてしまい、

もう涙も出てこなかった……

 

私は浮気の証拠になりそうな箇所の

LINEをスクロールしつつ動画に

収め、ノブアキのスマホを

握りしめたまま、

両親の待つ玄関に向かった。

 

玄関で靴を履こうとして気が付いた。

入る時には荷物の影になっていて

気付かなかったチヒロの靴が、

タタキに脱ぎ捨てられて

いることに……

 

両親にノブアキ達のLINEの

やり取りを見せながら、

寝室の様子を話して聞かせると、

母はショックのあまり倒れそうに

なり、父は慌てて母を支えながら、

「アイツ……!!叩き起こして

やる!!!」と、

ワナワナと震えていた。

 

スカコ「今から、証拠として

音声を録音するからね。お父さん、

絶対に殴ったりしちゃダメだよ!」

 

私は両親と共に、再びノブアキ達が

眠る寝室に向かった…

父はドカドカと廊下を踏み鳴らし、

勢いよく寝室ドアを開けると、

そのまま躊躇なく

2人の布団を剥ぎ取った。

 

2人は二日酔いのせいか、

はたまたまだ寝ぼけているのか、

特に取り乱す様子も無く、

ダルそうに半裸で寝転がったまま、

顔をしかめてこちらを見てきた。